買い物は計画が9割!スーパーで賢く食費を抑えるための準備とコツ
導入:食費節約の第一歩は「買い物」から
年金生活で食費を見直したいとお考えの皆様、日々の買い物で「つい買いすぎてしまう」「買った食材を無駄にしてしまう」といった経験はございませんか。食費の節約は、献立の工夫や食材の保存方法も大切ですが、実は「買い物」の段階から始まっています。
計画的で賢い買い物は、食費の無駄を減らすだけでなく、日々の調理の負担を軽くし、健康的な食生活を無理なく続けるための大切な習慣です。今回は、スーパーに行く前の準備と、お店での賢い行動のコツをご紹介します。昔ながらの知恵も交えながら、今のスーパーで役立つ食費節約術を一緒に学んでいきましょう。
1. 買い物前の「準備」が食費節約の鍵
食費を賢く抑えるためには、スーパーに出かける前の準備が何よりも大切です。準備をしっかり行うことで、無駄な出費や食材の廃棄を防ぐことができます。
1-1. 冷蔵庫と食品庫の「在庫チェック」
買い物に行く前に、まずはご自宅の冷蔵庫や冷凍庫、食品庫の中身を確認しましょう。 * 何が残っているか * 賞味期限・消費期限が近いものは何か * 今週中に使い切りたい食材は何か これらを把握することで、重複買いを防ぎ、残っている食材を優先的に使う献立を考えるきっかけにもなります。
1-2. 無理なく「献立計画」を立てる
一週間分の完璧な献立を立てるのは大変かもしれません。まずは、2~3日分の主菜だけでも良いので、簡単な献立を考えてみましょう。 * 残っている食材を中心に考える: 在庫チェックで確認した食材を使い切る献立を優先します。 * 作り置きやリメイクも考慮する: 一度に多めに作り、翌日の食事や別の料理に活用できないかを考えます。例えば、大根の煮物を作ったら、翌日は残った大根を味噌汁の具にする、といった工夫です。 * 旬の食材を取り入れる: 旬の食材は栄養価が高く、価格も手頃なことが多いので、積極的に取り入れてみましょう。
1-3. 必要なものだけを「買い物リスト」にまとめる
献立が決まったら、それに合わせて必要な食材をリストアップします。これが「買い物リスト」です。 * 具体的に書く: 「野菜」ではなく「大根1/2本」「小松菜1束」のように具体的に書きましょう。 * 昔ながらのメモを活用: スマートフォンのアプリも便利ですが、使い慣れた紙のメモに手書きするのも良い方法です。お店に着いたら、リストを見ながらカゴに入れるように意識します。 * 調味料などのストックも確認: 定番の調味料や乾物なども、残量が少ないものがあればリストに加えます。
1-4. 大まかな「予算」を決める
買い物に行く前に「今回は〇〇円まで」と大まかな予算を決めておくと、買いすぎを防ぐことができます。リスト作成の段階で、品目ごとのだいたいの価格を想定するのも良いでしょう。
2. スーパーでの「賢い行動」のコツ
準備が整ったら、いよいよスーパーへ。お店でのちょっとした工夫で、さらに食費節約効果を高めることができます。
2-1. 空腹時は避けて買い物に行く
お腹が空いている時にスーパーに行くと、美味しそうなものが目に留まり、つい予定外のものを買ってしまう傾向があります。なるべく食事を済ませた後や、軽く何かを食べてから出かけるようにしましょう。
2-2. 「特売品」や「見切り品」を賢く活用する
スーパーの入り口には、その日の特売品が並んでいることが多いですね。また、夕方になると「見切り品」として割引された商品も見かけることがあります。 * 使い切れるかを見極める: 安いからといって、使い切れない量を買ってしまうと結局は無駄になります。すぐに調理できるもの、冷凍保存できるものを選びましょう。 * 加工して使い切る: 見切り品の野菜は、すぐに切って冷凍したり、調理して常備菜にするなど、早めに使い切る工夫が大切です。
2-3. 「PB商品(プライベートブランド)」を試してみる
スーパーの自社ブランドである「PB商品」は、大手メーカー品と比較して価格が抑えられていることが多いです。品質も良いものが増えていますので、まずは調味料や乾物など、日ごろよく使うものから試してみてはいかがでしょうか。「PB商品」とは、スーパーなどが独自に企画・製造した商品のことを指します。
2-4. 旬の食材を選ぶ
前述の通り、旬の食材は味が良く、栄養価も高く、そして価格も安定していることが多いです。季節感を楽しみながら、賢く食費を抑えることができます。
2-5. 「ついで買い」を防ぎ、リストに忠実に
お店に着いたら、作成した買い物リストを片手に、リストにあるものだけをカゴに入れるように意識しましょう。お店の陳列は購買意欲をそそるように工夫されていますが、「リストにないものは買わない」という強い気持ちが大切です。
2-6. まとめ買いのメリットと注意点
まとめ買いは、買い物の頻度を減らせるため、移動費や時間の節約になります。しかし、買いすぎると食材を余らせてしまうリスクも。 * 計画的に量を決める: 何日分必要なのか、どれくらいの量なら使い切れるのかを事前に計画します。 * 適切な保存方法を学ぶ: まとめ買いした食材は、新鮮なうちに下処理をして冷凍保存するなど、長く持たせる工夫が不可欠です。
3. 昔の買い方と今の工夫
昔は、八百屋さんや魚屋さんで必要なものを少量ずつ毎日買う、という方も多かったかもしれません。その都度新鮮な食材が手に入り、無駄も少なかったでしょう。
しかし、今はスーパーマーケットで一度にまとめて購入することが一般的になりました。この変化に対応するためには、「計画性」がより重要になります。昔の「必要なものを必要なだけ」という考え方を、今の「計画的にまとめて購入し、賢く使い切る」という形に応用することが、現代の食費節約術のポイントと言えるでしょう。
まとめ:計画的な買い物を毎日の習慣に
買い物前の準備と、スーパーでの賢い行動のコツをご紹介しました。最初は少し手間がかかるように感じるかもしれませんが、一度習慣にしてしまえば、無理なく食費を抑えながら、無駄なく健康的な食生活を送ることができるはずです。
「買い物リストを作る」「空腹時は避ける」など、できることから少しずつ始めてみてください。日々の小さな工夫が、やがて大きな節約へと繋がっていくことでしょう。